名前の由来,知っていますか?「わけあってこの名前 いきもの名前語源辞典」
生きものの名前について考えたことはありますか?
何気なく目にしている名前でも,それぞれにちゃんとした由来があります.
名前の由来が面白い生きものについて,イラストを交えて分かりやすく紹介している本を見つけました.
「わけあってこの名前 いきもの名前語源辞典」です.
タイトルの通り,本書では色々な生きものの名前の由来について,7つのジャンルに分けて説明しています.
①食べ物や住み家,行動,鳴き声などが由来
②気の毒な呼び名
③複数の生きものの名前が入っていて分かりづらいもの
④長くて区切りが分かりにくいもの
⑤見た目そのままの名前
⑥よく知られているが,名前の由来が意外に分からない生きもの
⑦日本語か外国語かよくわからない名前
私が特に「へぇ,知らなかった!」と思った生きものを3種類紹介します.
①タラバガニ
食卓に並ぶと嬉しいタラバガニ.
分解すると,「タラ」「バ」「ガニ」です.
「タラ」は魚の鱈.「バ」は場所の場.「ガニ」は蟹です.
魚の鱈の漁場で一緒にとれることから,「タラバガニ」と名付けられました.
ちなみにカニの仲間ではなく,ヤドカリの仲間らしいです.これにもビックリですよね.
大きな翼で海の上を飛ぶアホウドリ.漢字で書くと「阿呆」「鳥」です.
地上での動きが遅くて簡単に捕まえられたので,「阿呆」という名前がつきました.鳥に罪はないのにひどい名前ですね.
漢語では「信天翁(しんてんおう)」,英語では「アルバトロス」というらしいです.
日本語と比べるとカッコいい名前がついていますね.
「ファインディング・ニモ」でもお馴染みのカクレクマノミ.
分解すると「隠れ」「隈」の「魚(み)」です.
歌舞伎の化粧である隈取のような模様をしていることからこの名前がつきました.
確かに言われてみると似ていますが,歌舞伎が由来だとは知りませんでした.
この他にも,色々な生きものの面白い名前の由来がたくさん紹介されています.
気になった方はぜひ読んでみてください.