人生を上機嫌に!「没頭力『なんかつまらない』を解決する技術」
皆さんは,日々の生活の中で,「なんか,つまらない」と感じたことはありませんか?絶望感はないし,生活に苦労はしていないけれど,暇を持て余したり,漠然とした不安を感じる状態です.
このような漠然とした不安を忘れ,よりよい人生を送るためのヒントになる本を読みました.「没頭力『なんかつまらない』を解決する技術」です.
著者の吉田尚記(よしだ ひさのり)さんは,ニッポン放送のアナウンサーです.マンガ,アニメ,アイドル,落語などの様々なジャンルに精通しており,アニメやアイドルのイベントの司会もされています.
吉田さんは,人生の究極の目標は「上機嫌で過ごす」ことだと言います.そして上機嫌な状態を目指すためには,何かに没頭している時間を増やすことが有効だと考えます.
本書では,没頭の定義づけからスタートし,どのようにして没頭する時間を増やしていくかを説明しています.
私がこの本を読んで印象に残った没頭するためのコツを3つ紹介します.
①没頭するためには好きなことをする.
②ゴールとルールをはっきりさせる.
③ほどよい不安が必要.ちょっと難しいことに挑戦する.
①没頭するためには好きなことをする.
当たり前かもしれませんが,好きなことには没頭することができます.
ここでポイントなのは,没頭できることや没頭するための理由を探すのではなく,何かに夢中になっている自分に気づくことです.時間を忘れて取り組んでしまうことこそが,本当に好きなことだと言えるでしょう.
“行為に意味を求めている人は,行為自体が楽しくてやっている人には,絶対に勝てないんです.”
②ゴールとルールをはっきりさせる.
例えばサッカーは,決められた枠の中にボールを入れるというルールです.枠からボールが外れると悲しみ,入ると喜びます.枠の中にボールを入れるためにどうするか,考えて動くことに没頭することができます.
ゴールやルールがはっきりしない場合には,自分なりのルールを決めることが大切です.
私の経験ですが,仕事でレポートを作るとき,「1時間以内に5ページ進めたら勝ち!」と決めた結果,いつも以上に集中して進めることができました.
③ほどよい不安が必要.ちょっと難しいことに挑戦する.
何かをするとき,簡単すぎると退屈してしまい,難しすぎると不安が勝ってしまって没頭することはできません.自分のスキルより4%難しいことに挑戦するときが一番没頭しやすいという話もあるそうです.
一見すると難しすぎるようなことは,細かく分けることも効果的です.「これならできるかも?」というレベルまで分解することで挑戦しやすくなり,没頭するための程よい難易度になると思います.
他にも,没頭するための具体的な考え方や方法について書かれており,すぐに真似することができると思います.気になった方は読んでみてください.