その仕事,もっと短くできませんか?「トヨタだけが知っている早く帰れる働き方」

皆さんは,仕事を早く終わらせたいですか?

私は1万年と2000年前から定時退社を愛しているので,仕事の効率化について書かれた本をよく読みます.

今回は,「トヨタだけが知っている早く帰れる働き方」を紹介します.

 

著者の桑原晃弥(くわばら てるや)さんは,慶応義塾大学卒の経済・経営ジャーナリストです.トヨタの考えを取り入れた会社の顧問となり,トヨタ式の現場やそこで働く社員を取材してきたとのことです.

 

この本には,仕事をいかに効率的に早く終わらせるか,残業をいかに減らすかのヒントになることがたくさん書かれています.

その中でも,私が「うんうん,そうだよな!」と納得した内容を3つ紹介します.

①残業を当たり前にしない.時間は「命そのもの」である.

②ミスは繰り返さないよう,原因を真剣に考えて学びにする.

③誰かにしかできない仕事は作らない.

 

①残業を当たり前にしない.時間は「命そのもの」である.

皆さんの会社でもあるあるだと思いますが,残業が多い人は残業を当たり前だと思いがちです.残業の時間込みで仕事のペース配分を決めている感じすらあります.

この本の中で書かれていたワンフレーズが刺さりました.

“長時間残業は実は「当たり前」ではないし,実際には仕事ができない「無能の証明」でもあるのです.”

ある意味,仕事の改善をあきらめた状態かもしれません.

効率よく仕事を終わらせ,生まれた時間で人生を充実させる.

時間を大切なものと考え,いかに使える時間を増やすかを考えることが,仕事の効率化への第一歩だと思いました.

 

②ミスは繰り返さないよう,原因を真剣に考えて学びにする.

皆さんはミスをしたときに,どこまで反省していますか?

「不注意だったので次からもっと気をつけます」では不十分です.

 

“「なぜミスを繰り返すのか」「どうすればミスを防げるのか」を真剣に考えていないことがミスを繰り返す最大の要因です.”

 

ミスの原因を「なぜ?」と掘り下げて,対策を考える.同じミスは繰り返さない.

当たり前のことではありますが,仕事で同じミスを繰り返すのも,大きな時間のムダといえるかもしれません.信用も失うので,踏んだり蹴ったりですね.

 

③誰かにしかできない仕事は作らない.

皆さんの職場には,「この仕事は○○さんにしかできない」という社員はいませんか?

頼りがいのある良い社員と思ってしまいますが,効率化という点ではNGです.

 

“「○○さんにしかできない」が多ければ多いほど,そこがボトルネックになり,全体の流れを妨げ,生産性を低下することになります.”

 

私の会社にも,腕利きのベテラン職人で,この人にしかできないという作業を担当している方がいます.

先日,その方が数日お休みした際には,確かにそこで流れが詰まっていました.

 

「○○さん」以外の人でもできるような教育体制を整える.

あるいは,誰でもできるようなもっと簡単な方法がないか考える.

こうした改善も,仕事が楽になって残業を減らすことにつながりそうだと思いました.

 

全体を通して感じたのは,当たり前となっている作業に疑問を持ち,「なぜこれをやるのか?」「実はやらなくてもいいのではないか?もっといい方法があるのではないか?」と考えることの大切さです.

疑問から目を背けて,当たり前として受け入れてしまう.これが残業地獄の終わりの始まりなのかもしれません.

 

仕事を効率化するためのヒントが得られる本なので,自分はどうかな?と気になった方はぜひ読んでみてください!