残業は良いことなのか?「残業学」
皆さんは,残業をしていますか?
残業を良いことだと考えていますか?
ちなみに私は,残業撲滅委員会の会員です.
今回は,働き方について見直す良いきっかけになりそうな本を見つけたので紹介します!
「残業学~明日からどう働くか,どう働いてもらうのか?」です.
残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか? (光文社新書) [ 中原淳 ]
著者は,立教大学経営学部教授の中原淳(なかはら じゅん)さんです.
残業=長時間労働が
- どこでどのくらい起きるか?
- なぜ起きるのか?良い点と悪い点は?
- どうすれば改善できるか?
について,データを示しながら講義形式で説明しています.
本書を読んで,私が「なるほど!」と思った内容を3つ紹介します.
①残業が多いデメリット:仕事以外の,新しい知識を学ぶことができなくなる.
②残業を良しとする人は,キャリアの成長時期と残業が多かった時期がかさなっていただけ?
③残業代をあてにして家計を組み立てていると,残業を減らせない.
①残業が多いデメリット:仕事以外の,新しい知識を学ぶことができなくなる.
これはその通りだと思います.夜遅くまで残業し,食事と風呂だけ済ませて寝るだけという生活を送っていたら,本を読んだり勉強したりする時間を確保できないでしょう.休日に疲れを残してしまえば,外出する気力もなくなるかもしれません.
②残業を良しとする人は,キャリアの成長時期と残業が多かった時期がかさなっていただけ?
この考え方は斬新で面白いと思いました.確かに,若手で仕事をどんどん覚えていく時期や昇進するタイミングと,残業が多い時期が重なっていれば,残業のおかげで成長できたと考えてしまうかもしれません.
特に今の役職者や管理職は,若手時代が1980~1990年代で,今より社会全体で景気が良かったため,残業の多さも成功体験として捉えがちなのだろうと考えました.
③残業代をあてにして家計を組み立てていると,残業を減らせない.
これも言われてみるとその通りだと思いました.残業代を計算に入れることなく,余裕のある家計管理ができるのが理想だと思います.
しかし実態調査では約60%の人が,「基本給だけでは生活にたりない」と答えたそうです.
人それぞれ解決法はちがうとおもいます.たとえば,
- 家計の見直しをしたうえで,必要に応じて残業する.
- 残業をせず,空いた時間を副業などにあてる
- 基本給が高い会社に転職する.またそれが可能になるよう,スキルアップに努める.
などでしょうか.
大切なのは,残業をあてにしすぎると長時間労働につながることを頭に入れておくことだと思いました.
この他にも色々な方向から残業について考察しており,自分自身の働き方を見直すきっかけになると思います.
気になったらぜひ読んでみてください!